第20回


第 2 0 回
                                                                             2002.2.25 掲載                        須 永  慶


 犬 の 入 浴  】 (前編)



犬を飼っている人なら必ずと言っていいぐらい突き当たるというか、考えるのが
【犬をお風呂に入れてあげること】
だと思うんですが・・・。

その前に犬を飼う「スタイル」について少し考えてみようと思います。

一言で犬を飼うといっても色々なスタイルがありますよね。
その飼い主の都合とか犬の大きさとかその他様々な条件によって、
犬にとっての生活スタイルは決まってくる。どんな形があるかというと・・・・

先ず、

①半分野良犬状態で、戸外に放置した状態で飼う。

この場合、飼い犬であることの条件、
野良犬ではないことの証拠として挙げられるべき最低限の要素は、
犬の捕獲人に連れ去られようとしている我が犬を発見したときは、少なくとも飼い主は
【家で飼っている犬で名前は五郎だ!!】
とか何とか言って、守ってやることが出来る、言い逃れることが出来る環境にある、ということ。

これが①の最低条件ですね。

次は、

②庭の隅とか兎に角家に近いところで、(立派な?)犬小屋で飼う。

勿論この場合は鎖でちゃんと繋がれていること、これが条件です。
そして最近多いのが、

③家の中で飼う。

まあ、これにも結構色々違った生活スタイルがあるみたいなんですが・・・
この場合も幾つかのケースについて考えてみましょう。

一つには、
a 此処と此処はウロウロしても良いけど、
「この部屋は入ってはいけないヨ!!」
と、ゆうふうにある程度行動とかを制限して飼う。

でも、
その他はほとんど全てそこの家族と分け隔て無く、家を共有し、
共存状態で飼うというような場合ですね。

もう一つは、
b これはあまり無いと思うんですが(いや、結構あったりして)、
家の中全ての場所に対して、自由にさせている状態で飼う。
場合によってはわが子、我が妻、我が夫を押しのけ蹴り出して、

【毎晩一緒に寝る】

ぐらいの、犬にとっては迷惑っていうか・・・はたまた最高に居心地が良いっていうのか、
兎に角そういう溺愛状態で飼う。
飼うというよりも、完璧に家族並、いやそれ以上の状態で生活する場合ですね。

とまあ、ざっと挙げるとこんなところじゃないかと思うんですが・・・。

一言では言えないぐらい様々な状態で人々は犬を飼っている訳ですが、
多分、殆どの飼い主は表題にある
【犬の入浴~犬をお風呂に入れてあげること】
について考えたことがあるんじゃないのかなあと思います。

①の場合について言えば、頭から尻尾の先まで、全身の毛が汚れてしまってて、
垢まみれ泥まみれの我が家の犬の状態を見れば、

ごく自然に「あ~、汚い!→→洗ってやらないと→→お風呂に入れてやるかなア・・・」
とまあ、こんな具合に考えるんじゃないんでしょうか。


ところがしかしこの①の場合、いざ「お風呂に入れてやろう!」という段になるとこれが問題で、
「サアどうやって入れてやるか・・・」・・・これが結構難しい・・・真夏の暑い時はそのまま外で、
サッと洗って風呂の真似事でも良いかも知れないけが、さて冬はどうするか・・・。

「う~ん」

僕が子供の頃、結構賢い「ちび」っていう柴犬を飼っていたことがあるんですが、
その状態は、限りなく②に近い①混じりの状態でしたね。
そして子供心にも
「お風呂に入れて上げないとちょっとまずいなあ、掻いてばっかりいるからなあ──(-_-;)」
・・・といつも思っていました。
つまり全くお風呂に入れて上げることは無かったんですよね。

①が少しでも入っている状態の場合は特に、どこの犬も、
例えば耳を自分で頻繁に掻いたりして、飼い主に向けて
【お風呂に入れてあげること】
について考えさせる行動に出ていたと思いますよ。